WordPressとは、ホームページの作成やブログの作成などができるオープンソースのCMS（ホームページ・ブログ作成ソフト）です。
オープンソースとは、公開（open）されたプログラムのソース（souce）で、だれでもプログラムを見ることができて、改変・カスタマイズをすることも自由にできます。考え方としては、「みんなでWordPressをカスタマイズして、もっと良いものにしていきましょう。」というものです。
世界中のサイトのおよそ4分の1はWordPressで構築されていると言われています。また、日本国内のCMSシェア率では80%を超えています。
そんな凄いCMSであるWordPressは、無料で使うことができます。そしてこれからもアップデートされていき、新しい機能が追加されたり使いやすく改善されたりもします。
WordPressのメリット
- HTMLやCSSなどのプログラム言語を知らなくても使える
- プラグインで機能を拡張することができる
- 数千種類あるテーマを変えることでデザインや機能を変えることができる
- 自由度が高く、知識が高まればいろいろなことができるようになる
- 使っている人が多いので書籍やネットに情報が豊富にある
Word Pressは機能を拡張させることができますので、Webで実現させたいことの多くは叶えることが可能です。ただ単にホームページが作れるだけでなく、さまざまな事が実現できるツールです。この先何年も、何十年も使い続けることができることでしょう。
また利用者が多いということは、ネット上で数多くの情報が公開されています。初心者がつまずく程度の問題なら、ググればすぐに解決できます。自分ではできない部分だけを、専門業者に頼むこともできます。
WordPressでできること
WordPressはただ単にホームページが作れるだけでなく、さまざまな事が実現できるツールです。
- ショッピングサイト
- 会員限定サイト
- 求人サイト
- 予約システム
- フォーラム（掲示板）
- ニュースレター配信
- ヘルプデスク（メールサポート）
- チャットシステム
もともとはWordPressはブログサイトを作るために開発されたものです。それが現在では様々なことが実現できるツールへと進化しました。
WordPressやプラグインは時代に合わせて進化していくので、今後はAIやメタバース、ブロックチェーン関連の機能を付けることができるようになるかもしれませんね。
他のCMSとの比較
CMSはWord Press以外にも数多くあります。日本で一般的に認知が高いのはJimdoやWixでしょうか。確かにそれらのCMSは、ホームページを作ることに特化していますので、初心者でも運用しやすいとも言えます。
これらのCMSを食器に例えるなら、ナイフやフォークやスプーンだと言えます。それぞれでは食材を刺したり切ったりすくったりすることは容易いですが、小さなご飯粒を取ったり味噌汁を食べるのには使いづらいです。使用の目的が限られているということです。
一方でWordPressはお箸だと言えます。つまむことも混ぜることも刺すことも切ることもできます。ホームページの構築だけに留まらず、さまざまなWeb集客が実現できるようになる万能ツールだと言えます。
WordPressと無料CMSの比較
| 比較項目 | 無料CMS | WordPress |
|---|---|---|
| 費用 | 無料で作れる | サーバー・ドメイン費用が必要 |
| URL | 指定のURLが挿入される | 完全に独自のURLにできる |
| 始め方 | 会員登録をすれば始められる | 設置に少し手間が掛かる |
| カスタマイズ性 | 制限がある | 完全に自由にできる |
| デザイン | 制限がある | 完全に自由にできる |
| 広告 | 強制的に挿入 | 挿入されない |
| 使える人 | 少数 | プロ・アマ問わず多数 |
| 永続性 | サービス停止・アカBANがあり得る | 法律違反をしない限り制限なく使える |
無料CMSで機能制限を解除して本格的に使おうとすると有料プランにしなければいけません。ビジネスで使用しようとするとJindoで月額1,590円～、Wixで月額1,500円～となり、WordPressのサーバー・ドメイン費用より高くなります。それであるならば、初めからWordPressで運用したほうが良いでしょう。
※料金は2023年9月現在のものです
CMSの最悪のシナリオ
ある日突然、ホームページが消えるという恐怖
これまでにも実際にあったことですが、CMSサービスの運営元によるサービス停止は一番恐れなければいけないことです。運営元の倒産や不採算によってCMSサービスが停止されると、そのCMSサービスで作ったホームページは更新が不可能になるばかりか、きれいさっぱり消えて無くなってしまいます。
有名なところでは、当時は日本最大級だったホームページ作成サービスのYahoo!ジオシティーズは、2009年にサービスが停止されました。
大企業であるYahoo!ですらそうなのですから、中小企業が運営しているCMSサービスでひっそりと消えていったものはこれまでにも数多くあります。
私自身もWord Pressを使う前は、他のCMSでホームページを運用していました。その運営元は潰れたわけでもサービス停止をしたわけではないのですが、小さなアップデートが年に1回あるくらいになりました。そのためにバグの修正も全くされなかったり新たな機能追加もなくなり、時代に追いつけずに古臭いものとなりました。
一方でWord Pressは、世界一の利用者を誇るオープンソースのCMSであり、開発が止まるという心配は全く無いと言えるでしょう。
WordPressへのアクセス方法
WordPressはPCの中にあると思う人もいますが、実はインターネット空間上に設置して使用します。インターネットに繋がった端末があれば、家からでも職場からでも出先からでも、いつでもどこからでもWordPressの編集や作成が可能だということです。
PCはもちろん、スマホやタブレットからもアクセス可能です。
まとめ
WordPressは、広く使われているオープンソースのCMS（コンテンツ管理システム）であり、利用者数は増加傾向にあります。HTMLやCSSなどのプログラム言語を知らなくても、誰でも簡単にウェブサイトやブログを作成できる点が特徴です。また、プラグインやテーマを利用することで、デザインの変更や機能の拡張が簡単にできます。
WordPressは、ショッピングサイトや会員限定サイト、求人サイトなど、多様なウェブサイトの構築にも適しています。自由度が高いため、初心者からプロフェッショナルまで多くの人や企業から支持されています。また、無料CMSと比較しても、コストパフォーマンスやカスタマイズ性の面で優れた選択肢と言えます。