SNSだけで集客ができない理由

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SNSの集客への期待

近年のWebマーケティングにおいて、SNSは手軽な集客ツールとしてのイメージが強いようです。多くの経営者が、投稿のしやすさと広がりやすさから、集客効果を期待して使用しています。

SNSで集客効果はありましたか?

ではあなたの周りで、実際にSNSでの集客に成功している店舗はどのくらいあるでしょうか?そしてあなたはSNSで集客ができていますか?

実は集客効果がほとんど無いという店舗が多いと思います。

ネット上ではSNSの活用方法や成功事例が溢れていて「いつかは自分も!」との夢を見ながら運用を続けているのではないでしょうか。

しかし効果がないのに利用しているのは、手軽に投稿ができる上に、「いいね」の数が増えるだけで自己満足に浸ってしまうのも理由の一つでしょう。

そして勘違いしてしまうのが、SNSが全く効果が無いわけでなく、僅かにあった集客効果が成功体験として残ってしまう事です。

これまでにSNSの効果で、実際にどれだけの売り上げがありましたか?

SNSがダメだと言っているわけではありません。実はSNSで効果を出すためには、それ以前にやっておくべき事があるのです。

裏の現実: SNS集客の限界とGoogle検索の力

SNSでの集客の困難さ

SNSで実際に集客に成功している店舗は少ないのが実情です。その理由は、ユーザーがSNSで真剣にお店を探していないからです。

「最近はSNSでお店を探す人も増えているよ!」

と反論があるかもしれません。そう言っている人も少なくありません。しかしそれを否定できるデータがあります。

インターネット利用時の検索行動に関するアンケート調査|2024年7月実施
ナイルのSEO相談室より引用 2024年7月調べ

このデータでは調べものをする人の数なので店舗を探すのとは少し違いますが、概ね近しい数値になると思います。

このデータから、多くの人がGoogleやYahooの検索エンジンから調べ物をしていることが分かります。

「最近の人はSNSでお店を探す人が多い」と言っているのは、この現実が見えていないのだと思います。

検索エンジンの圧倒的な影響力

Google検索

上記のデータからも分かる通り、ユーザーはものを探す際にGoogle検索やYahoo検索を用いることが多いとの結果が出ています。(Yahoo検索の中身はGoogle検索エンジンが使われていますので、以下ではGoogle検索と表記します。)

Google離れなどという話もありますが、それを否定できる事がはっきりと分かるデータです。今でもGoogle検索はしっかりと使われているのです。

SNSとGoogle検索の使い方の違い

SNSは気軽に閲覧するもので、何らかの強い目的を持ってSNSを開く人は少ないでしょう。暇な時に何となく見ている人が多いツールなのです。

一方でGoogle検索は目的を持って使用するものです。何かを調べたい場合に使用します。

SNSで投稿が1,000回見られるのと、Google検索経由でホームページが10回見られるのでは、後者の方が圧倒的に集客効果は高い事でしょう。

この違いを理解することで、どこにマーケティングリソースを投入するべきかが明確になると思います。

マーケティングファネルで考える

マーケティングファネルとは、顧客が商品やサービスを購入するまでの一連のプロセスやステージを形象的に表現したモデルです。このファネルは、通常は広い入口(認知・興味)から始まり、狭い出口(行動・購入)に至るまでの複数の段階で構成されています。

マーケティングファネルを理解することで、どのステージでどのような施策を行うべきかが明確になり、効果的なマーケティング戦略を策定する上で非常に有用です。

マーケティングファネル

SNSと店舗ホームページは、マーケティングファネルにおいて異なる段階で効果を発揮します。

SNS:認知段階

SNSは特に「認知」段階で非常に有効です。新しい商品やサービス、イベントなどを広く知らせるために、Instagram、Facebook、Twitterなどのプラットフォームがよく用いられます。SNSでシェアされたコンテンツが拡散することで、より多くの人々がその商品やサービスに触れる機会を得るわけです。この段階では、投稿を通じてブランドや商品・サービスに対する認知度を高めることが主な目的です。

店舗ホームページ:購入段階

一方で、店舗ホームページは「購入」段階に直結することが多いです。顧客が商品やサービスに興味を持った後、具体的な情報を探したり、購入に至るためには店舗のホームページを訪れます。価格、仕様、レビューなど、購入判断に必要な詳細な情報が提供される場がこのホームページです。

このように、SNSとホームページはそれぞれマーケティングファネルの異なる部分で重要な役割を果たします。SNSは多くの人々にブランドや商品・サービスを認知してもらうための手段であり、ホームページはその認知度を具体的な行動、すなわち購入につなげる場です。これらをうまく連携させることで、効果的なマーケティング戦略を展開することが可能です。

蛇口のない水道に水を送り込む状態

多くの経営者は、SNSからの直接の集客を期待して運用しています。それが間違いだと気付かなければいけません。

店舗ホームページ(出口)を作らずにSNSだけをやるのは、蛇口のない水道のようなものです。SNSで高い認知度や興味を集めても、それを具体的な購入や行動に結びつけるための「出口」がないと、その努力は水の泡となってしまうのです。顧客が最終的に行動を起こす場所が不明確であれば、流れてきた水(興味や検討)はどこかへ消えてしまう可能性が高いのです。

簡単に言えば、SNSは顧客を引き寄せる「入口」であり、店舗ホームページはその顧客を確実に「購入」まで導く「出口」です。入口だけが広くても、出口がなければその効果は半減してしまいます。両者は連動して働くことで、はじめて完璧なマーケティングファネルを形成するのです。

まとめ:SNSだけではダメ、その理由と解決策

SNS運用が手軽であるからといって、それだけで集客が成功するわけではありません。実際に多くの店舗がSNSでの集客に苦戦しています。その主な理由は、SNSユーザーが真剣にお店や商品・サービスを探していないからです。

さらに、GoogleやYahooの検索エンジンを使って情報を探す人が依然として多いというデータも無視できません。これはSNSだけに依存すると、集客効果が半減してしまう可能性が高いという事です。

またSNSだけで完結できると思い込んでいるのも、集客に成功できない理由です。

重要なのは、SNSと店舗ホームページをうまく連携させることです。SNSは「認知」を高める初期段階で有効ですが、最終的な「購入」につなげるには、しっかりとした店舗ホームページを作って運用することが必要なのです。

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